TNRリポートby西濃地域猫の会 (岐阜県)

TNRとはTトラップ(捕獲)・Nニューター(不妊去勢手術)・Rリターン(元の場所に戻す)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

保健所での犬猫引取りが有料化 岐阜県

 2010年10月1日より岐阜県は全国に遅れて、保健所での犬猫引取りが有料化される。生後90日未満が400円、90日以上は2000円だ。安易な飼育放棄を減らすのが主な狙いというが、これで飼育放棄の抑止になるとは私にはとうてい思えない。処分にわずか2000円と400円という料金で請け負うことがどういうことか。犬猫の命が有料の粗大ゴミと同等にまで落ちたと私には思えてしまう。日本全国で1年間に成犬成猫10万匹、仔犬仔猫20万匹持ち込まれたとして、2億8千万円の徴収。財政難に少しでも収入になればというのが本音ではないだろうか。
 岐阜県は全国的にみて保健所への持込頭数は少ない県だ。しかしこれは保健所に持ち込むより野や山や川に捨てに行く人たちが圧倒的に多いというだけのことだ。有料化はそれにさらに拍車をかける結果となると私はみている。都市部と違い、誰にも知られずに捨てに行く場所は近くにいくらでもあるのだ。

 殺処分の惨たらしさはユーチューブ動画で見ることができる。窒息死という死刑囚と同じ壮絶な苦しみを与えられて、罪などまるでない犬猫が処分される。犬猫の刑場といってよい。先進国では麻酔薬の注射によって苦しみの無い安楽死が行われているが、窒息死で大量処分する国は日本だけだ。昨年下関市井田の動物愛護管理センターに世界で初めて吸入麻酔剤による「安楽死」処分が始まった。センターの様子をネット上で写真入り解説してあるブログを見た。窒息死という苦しみはなくなったが、センター内での多くの犬猫たちの抑留期間、ステンレスの不気味な箱に入れられた20分間の犬猫たちの精神状態を考えると、肉体への拷問はなくなったが精神への拷問は以前とまったく変わらず、安楽死とはとても思えないのだ。

 飼えなくなった犬猫は飼い主が病院に連れて行き、胸にしっかりと抱いてあげて麻酔剤の注射で安楽死させ、遺体は手厚く葬るというのが人として本当の行いだろう。本当の行いが誰にもできない、誰もしない私たちの日本。2兆円産業と言われ活況を呈しているペット産業の異常さ。この日本がドイツのような動物愛護先進国になるには、あと何百年かかることだろうか。

猫ちゃんへ愛をこめてニャンクリックをお願いいたします
にほんブログ村 猫ブログ 猫 ボランティア・保護活動へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

初めてのTNRと里親募集 体験記

 2010年5月にYさんから会にメールで相談が入った。対応したのは会員のニャンと幸せの管理人Iさん。成猫5匹のTNRと仔猫4匹の里親さんへの譲渡。TNRと里親募集という初めての体験談を書いていただきました。野良猫でお困りの方は是非お読みください。現在は2匹の仔猫を里親募集に出しています。 
 
 前略、体験談のことでお話をいただいてからご連絡が大変遅くなりましたが、これまでのいきさつと、外猫たちのTNRと仔猫たちの里親探しのこと、そして今回のことを通して学んだことや感じたことを書いてみました。

「外猫たちのTNRと仔猫たちの里親探し2010」
 
 昨年の中頃から、数匹の野良猫たちが家の裏小屋に寄り付いてくるようなりました。私たち家族は猫好きということもあり、お腹を空かして鳴いて寄って来る猫たちを見て、どうしても見過ごすことができず、家で飼っている猫の残したご飯をこっそりとあげたりしていました。空腹のため、一心不乱にカリカリを食べている姿を見ていると、とても切なくなりました。

 年が明けてからも、猫たちの姿を見るとカリカリをあげていましたが、春先に異変が起こりました。裏小屋の中からこれまで聞き慣れない、か細くて弱々しい猫の鳴き声を聞いたのです。小屋の中を調べてみたところ、4匹の目も開いていないような赤ちゃん猫を発見しました。私たちがご飯をあげていた猫たちのうちの1匹が子供を産んでいたのです。私たちは、これまで見たこともない小さな乳飲み子たちの姿を前にして、頭が真っ白になりました。産まれたこの仔猫たちをどうすればいいのか?このままの状況では、他の猫もこうして赤ちゃんを産んでしまう可能性がある、どうにかしなければいけないけれど、どうしたらいいのか?私たちは本当に途方に暮れていました。

 家族の中で何度も話し合いをしていましたが、何の解決策も出ないままに時間だけが過ぎていき、出てくるのは、このままでは産まれた仔猫たちが大きくなって野良猫が増えてしまうだけだという焦りだけでした。そこで、インターネット上の猫ブログなどから「TNR」や「里親探し」ということを知り、保護活動をされている方へ相談をしようということで、私たちの住む地域で活動されている「西濃地域猫の会」へ辿り着くこととなりました。

 野良猫の保護活動をされている方とお話をすることは初めてでしたし、今回のこの状況は「可哀相だから」ということだけでご飯をあげてしまった無知な私たちの行動の結果での相談なので、お叱りを受けることも覚悟しておりました。それでもやはり猫たちをどうにかしてあげたいという気持ちから、これまでのいきさつの説明と、自分たちは何をどうすればいいのか、ご協力はいただけるか、という内容のメールを送らせていただきました。こうした相談のメールは多く受けていらっしゃることでしょうから、お返事がいつになるかわからなかったのですが、会の管理者の方からはその日のうちにお返事をいただくことができ、スタッフの方とお電話で直接お話することができました。これまでの状況をあらためて説明したところ、とても親身になって聞いてくださったうえ、早急に行動しなければいけないということで、翌日には保護用の捕獲器を持ってわざわざ私たちの家まで足を運んでくださりました。こうして、数匹の猫たちを保護して避妊・去勢手術を済ませ、4匹の仔猫たちも保護して里親探しが始まりました。

 手術を済ませた猫たちを外猫として裏小屋へはなし、私たちが朝晩と規則正しくご飯をあげることによって、ゴミを荒らすこともなくなりました。また、仔猫たちの里親探しは会のHPを通じて、またスタッフの方のご協力のもとで、4匹全員が新しい家族に迎えてもらえることができました。里親希望の方が遠方からわざわざ来られて、仔猫が入ったキャリーを大事に抱えて帰られる姿を見ていたとき、野良猫として生きなければいけなかったかもしれない仔猫が、これからは身の危険やご飯の心配もなく、安心してその一生を過ごしていけるようになったと思うと、涙が出る思いでした。

 野良猫のTNRや仔猫の里親探しと、何もかもが初めての経験でした。この経験を通して学んだことは、「猫が好きだから」とか「猫が可哀相だから」と、その後に起こることも考えずにご飯をあげてしまうことが、どれだけ無責任なことだったかということです。本当に猫のことが好きであれば、猫たちが不幸にならないようにすることが必要なのだと思いました。正直なところ、TNRに関してネットで調べていた時点では、人馴れしていない野良猫に捕獲器で保護する際に大きな恐怖を与え、手術で身体にも傷をおわせてしまうということに、少なからず抵抗感もありました。しかし、その気持ちは、母猫から引き離されても一生懸命生きている小さな4つの命を見ているうちに変わりました。全国では保健所で殺処分されてしまう仔猫たちがたくさんいますが、野良猫として生きている猫のバース・コントロールさえされていれば、小さな命たちは無駄な死を遂げることもないわけです。猫たちは自分たちで出産計画することができないのですから、やはり人間が手を貸していかなければいけない、だからTNRが必要なことなのだと思いました。」




 「外猫の件で両親と意見が対立して険悪ムードが漂っていましたが、思い切って貴会へ相談したことをきっかけに家族内もまとまり、猫たちにとっても安心して生きていく環境をつくってあげることができました。」とYさんからのお礼のメールです。人間味のあるあたたかい方法で解決しようとするやり方を選択したYさんのお気持ちはきっと満足であったと思います。 
 
 体験談の中に「人馴れしていない野良猫に捕獲器で保護する際に大きな恐怖を与え、手術で身体にも傷をおわせてしまうということに、少なからず抵抗感もありました。」この気持ちはTNRをしようと思う人が誰でもまず初めに苦しむ問題です。猫をエサでだまして捕獲し、有無を言わせず避妊去勢手術をしてしまう。こんなことが赦されるのだろうかと。管理人も初めはずいぶん苦しみました。耳先カットでさえ悩みに悩み、平らに一直線に切ることで自分を納得させました。しかしこれでは大きく育った時に分からなくなってしまいます。
 1組の猫から1年間に生まれる仔猫孫猫45匹もの不幸な命が生まれます。猫問題は餌をやるなでは解決できないのです。会ではTNRのご相談をお受けいたします。どうぞお気軽にメールでお寄せください。あて先 西濃地域猫の会cat@art102.sakura.ne.jp
 
猫ちゃんへ愛をこめてニャンクリックをお願いいたします
にほんブログ村 猫ブログ 猫 ボランティア・保護活動へ
にほんブログ村

チプコのメッセージ

(1992年5月3日 モントリオール国際環境会議より:インド代表 ”チプコ運動の父”サンダラル・バフグナ師)
私たちはチプコと呼ばれている
チプコとはインド語で”抱きつく”という意味
私たちは木が切られないように木に抱きつく
木と共に切られてすでに100人の仲間が死んだ
今、あなたがたの国からたくさんの人が来て、たくさんの木を切り、たくさんのダムを作ろうとしている
ダムが出来ると森が沈み、私たちは生きていけない
このようなことが行われないために、私たち10万人のチプコは水に沈む覚悟をした
よく聞いて欲しい
私たちは決して貧しくない、私たちは豊だ
私たちは何も欲しくない、ダムも電気もお金も
あなた方は経済という宗教に取り憑かれてしまった
あなたがたの神様はお金、儀式は開発、生け贄は地球
神様からの贈り物は飢えと公害と戦争
開発は自然を殺し、一時の富をもたらすが永遠の生活と幸せを失う
私たちは開発ではなく、幸せを求めている
小さな土地と少しの水、少しの食べ物で十分なのだ
幸せはお城の中でなく、自然の中にある
悩みは欲の中にあり、幸せとは欲から解放されること
あなた方はどうして、その当たり前のことを忘れてしまったのか?
あなた方はどこに行くのか?


 日本の経済構造をずばり言い当てているこんなにすばらしい詩を私は他に知らない。後半になると目頭があつくなるほどだ。日本の動物問題の原因をみごとに言い当ててはいないだろうか。
猫ちゃんへ愛をこめてニャンクリックをお願いいたします
にほんブログ村 猫ブログ 猫 ボランティア・保護活動へ
にほんブログ村

立つことができない仔猫

100918-2.jpg

100918-1.jpg

 会では過去に里親さんに譲渡した猫ちゃんの中で、後ろ足2本が動かない子。後ろ足が奇形な子。片目がない子が貰われていったことがある。本当にやさしい人たちがいることに心があたたかくなる。しかし、今回は立って歩くこともできない生後3ヶ月ほどのオスの仔猫がやってきた。初めは別の会員宅で保護していたが、3日間用事で出掛けることになり。私が預かることになった。
 
 初めて見た瞬間、この子の眼に私は見とれた。なんという無垢な美しい眼だろう。人を疑うこともこびることもしない濁りの無い大きな眼。私はすっかりこの子を気に入ってしまったのだ。
 すでに会員が病院に入院させていたが原因は分からない。おそらく脳の損傷からきているのではないかと言われたようだ。ニャーとなくことはできないがウウッーと、うなり声をあげて意思表示する。撫でてあげると眼を細めてゴロゴロとのどをならして喜ぶ。全く感情も無いお人形さんではなさそうだ。

 一時は水もご飯もとらなくなったようだが、現在は食が細いもののペースト状に溶いたモンプチと猫ミルクを、小さなプラスチックのスプーンで口にいれてやるとおいしそうに食べる。このまますこしずつ肉が付いてくるのを待ちたい。
 
 名前をトコちゃんと名付けた。トコトコと歩くことができるようになってほしいとこの名前にした。私の6匹目の家族だ。育っていくのかどうか分からない。ある日突然食事を取らなくなる日がこないよう祈るばかりだ。猛烈に暑かった夏が終わって過ごしやすい季節になった。季節もきっとこの子に味方をしてくれることだろう。

猫ちゃんへ愛をこめてニャンクリックをお願いいたします
にほんブログ村 猫ブログ 猫 ボランティア・保護活動へ
にほんブログ村

矛盾する殺処分と愛護精神の啓発

 猫愛護活動を好ましく思わない人たちがいる。野良猫を増やしていく活動のように誤解されるのか。私たちは野良猫ゼロ、捨て猫ゼロを目指している。猫の嫌いな人にも好きな人にも理想的な環境を作ろうとしているのだ。猫の嫌いな方々にも応援や参加をしてほしいほどだ。「猫愛護」という名前を付けるから猫を好ましく思わない方々から敬遠されるのかもしれない。「野良猫・捨て猫ゼロ活動」と名のったほうがずうっと活動しやすくなるだろう。
 
 日本で捨てられる猫の総数は保健所へ持ち込まれる20万匹に加え、町や山や川や海に捨てられる猫すべてをたすと100万匹などゆうに超える猫たちが1年間で捨てられていると私は考えている。
 行政の対応は都市部では地域猫活動を積極的にすすめ、生かす方向になったところもあるが、ほとんどの地域はひたすら殺すことだ。私たちが活動する自治体では、メス猫は全頭避妊手術してある地区の猫たちにも「餌をやるな」というお粗末ぶりだ。年間54億円もかけてこのような蛮行が数十年も続いているが猫問題は解決しそうに無い。

 餌をやるな餓死させよと殺処分をすすめる行政は、一方で国民に動物愛護精神の啓発を説く。大きな矛盾に気が付かないのだろうか。少し考えてみれば矛盾していないことがすぐに分かる。手間をかけず安上がりで出来る方法が殺処分と愛護精神の啓発という相反する皮肉な答えなのだ。行政側にこの2つで猫問題が解決できると真面目に考えている者は一人もいないことだろう。彼らには解決しようとする意思などほとんどないことが分かる。
 
 これでは動物問題に関心のある人たちは納得などしない。行政がやらなければボランティアが活動するしか他にない。猫問題解決には避妊去勢手術の徹底しかない。そろそろ地方の行政も都市部や熊本市につづけとヤル気を出してほしい。そうすれば日本全国にいる猫問題で心を痛めている多くの人たちが喜んで手を貸してくれることだろう。

猫ちゃんへ愛をこめてニャンクリックをお願いいたします
にほんブログ村 猫ブログ 猫 ボランティア・保護活動へ
にほんブログ村

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。