TNRリポートby西濃地域猫の会 (岐阜県)

TNRとはTトラップ(捕獲)・Nニューター(不妊去勢手術)・Rリターン(元の場所に戻す)

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射殺されたクマ 最期の輝き 米田一彦 著「生かして防ぐクマの害」

「衝撃音が走り、火の矢は放たれた。少し白い時間が流れた。目を小さく開けると、クマはまだ立っているではないか。思いもかけないほどおびただしい赤い奔流が、首から噴いている。生温かい流れは彼の足を濡らし、地面に広がり、その先は砂に滲み込まれていった。そして、血の塊りを、ぱぱっと吐いた。
 続いておきた光景は、クマ追い人生の中で、忘れられない、決して忘れてはならない、魂を熱くするものだった。
 クマは己の死を前にして、地面に広がった我が血を、赤い血を弱々しく甞め始めた。
 「ピチャ、ピチャ」
 クマは失われつつある我が命を、再び我が体内に引き戻そうとしていた。やがて自分に何が起ったのかを知ることもなく、前足をがくと折ると、大地に吸い込まれるように体を沈めた。
 自分の赤い血で清められた大地に、クマは横たわった。野生に君臨しただろう、命の輝きがゆっくりと力を弱め、全身の毛が弱々しく縮んでいった。目にはもう光はなかった。死に逝く刹那、クマの魂はきっと、きっと自由の山野を飛翔したに違いない。ああ、お前と共に、あの山の前に立てたらよいものを。
 人々はクマのことをケダモノと呼ぶが、その荘厳な死に私の胸は締め付けられ、魂をえぐられる寂しさを感じた。心を非力という鞭が打った。
 このやりかたは違う!」


 米田一彦 著「生かして防ぐクマの害」より抜粋いたしました。熊の最期を多く見てきた日本ツキノワグマ研究所 理事長 米田一彦 氏の涙なくしては読めないすばらしい1節をご紹介しました。合わせて「クマは眠れない」もお勧めです。是非皆様もお読みください。

「クマは眠れない」東京新聞出版部
「ハンターらに囲まれた母子グマ。母グマは泣き叫ぶ小グマを守るように、そして最後の愛情を与えるかのように体をなめはじめた。そのとき銃弾が彼女の眉間を貫いた…。」


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コメント

人の残忍さ

人間は欲のために人を殺す動物だから、こういうこともやってのけるんでしょうね。自然や生き物から学ぶことはとても多いのに、安易に罪のない動物の命を絶てる人がなんとこの国には多いのかと思います。
いまだに毛皮をまとった女性を見るととても妙な気がします。
アメリカではアニマルレスキューと書かれた切手が販売されています。
中国の野蛮性は想像を超越している気がします。

  • 2010/12/25(土) 01:02:30 |
  • URL |
  • めたぼなふくちゃん #-
  • [ 編集 ]

 子熊でさえ将来人を襲うのではないかと射殺されてしまう恐ろしさ。金儲けのために行われている熊射殺が、人の命を守るためという名目にすりかえられています。熊問題を知ってから猫の保護活動からいっきに動物全体へ、私の眼が広がっていきました。

  • 2010/12/26(日) 14:32:43 |
  • URL |
  • 西濃地域猫の会 管理人 #mQop/nM.
  • [ 編集 ]

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