TNRリポートby西濃地域猫の会 (岐阜県)

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レンタルDVDを借りて 「食」を考える 5

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↑ 映画「キング・コーン」予告編よりお借りいたしました。

キング・コーン 公式サイト こちらをクリック

映画「キング・コーン~世界を作る魔法の一粒~」(予告編) こちらをクリック

監督・制作 アーロン・ウルフ 2007年アメリカ ドキュメンタリー 90分

 レンタルDVDを借りて 「食」を考えるの5作目は「キング・コーン」を紹介します。この作品も大変見ごたえのある内容ですので是非ご覧下さい。

 内容を書いていきます。

〇あらすじ
 イアンとカートは、「自分たちが普段何気なく口に運んでいる食べ物についてもっと知っておきたい」と、無謀にも農業を始める。早速、アメリカでもっとも生産量の多い“トウモロコシ”を育てるため、国内最大の生産地であるアイオワ州の農家に移り住み、1エーカー(4047㎡)の土地を借りて農作業に取り掛かる。遺伝子組み換え種子や強力な除草剤を使うことによって、驚くほど簡単にトウモロコシを植え育てていく・・・。こうして作られたコーンはどこへ出荷され、どのように消費されているのか?トウモロコシの行方を追って、アイオワを離れて旅の果てに見た、私たちが普段何気なく口にしている物の正体とは・・・?

〇コーンはメキシコで生まれ、肥沃で湿度の高いアイオワに定着した。

〇1973年、当時のアメリカ農務長官 アール・バッツが生産高拡大路線を開始した。小さな農場主は締め出され、国が農場主に大金を渡し巨大化していく。

〇メキシコのコーンはそのまま食用にできるが、アイオワのコーンはそのままではまずく加工しなければ食用にならない。家畜の飼料と加工食品のための原料となる。

〇牛にコーンを食べさせ半年で殺される。牛は120日以下はコーンを食べさせても大丈夫だが、大量のコーンは胃酸を出し胃潰瘍ができ病気になる。飼料には抗生物質が混ぜられ、これで育舎飼いが可能となる。アメリカの抗生物質の70㌫が家畜用。

〇10万頭の牛を育てる飼育場は170万人の都市と同等の廃棄物を出す。

〇コーンは簡単に育てられ、とても効率よく安くて高カロリー。牛の筋肉組織はまるで脂肪のようで、ハンバーガーは肉に見えるがほとんどが脂肪。(飽和脂肪はコーンでは9グラム、牧草では1.3グラム)

〇コーンで育った食肉は安く、牧草で育てると肉の値段が高すぎる。

〇増産で余っているコーンをどうやって使えるか考慮した結果甘味料の開発に投資。科学の力でコーンシロップを作る。日本で開発された技術。今日の砂糖はコーンからできている。食品会社は安い高果糖コーンシロップを使う。70㌫が飲み物の甘味。(ニューヨークのタクシー運転手 毎日甘い炭酸飲料を飲み、体重が140㎏に。ニューヨーク市民の8分の1は糖尿病でほとんどの原因は炭酸飲料)

〇Mバーガーを食べるとは、コーンを食べること。コーンで育った牛肉。炭酸飲料も高果糖コーンシロップ。フライドポテトのカロリーの半分は揚げるコーン油からできている。つまりアイオワのコーンを食べているということ。

〇過去30年の助成金制度は安いコーンの過剰生産をひきおこし、人を肥満に陥らせ、ファーストフードを促進した。

〇監督にインタビュー(DVD付属の特典メニュー)
 ニュージーランドは政府の助成金制度を排除した。負債も発生したが、現在農業経営者たちは商品の市場価格に満足しているし、消費者が望む、健康的でよい物を供給できる。

 生を尊厳あるものにしたいんだ。動物たちは走り回っていてほしいし、生を堪能してほしい。アスパラガスは化学薬品を使わず育ってほしい。


 大学卒業生の二人を主人公に、バックにカントリーソングが流れ、これまで紹介した4作と違い、モノとして扱われる動物たちや低賃金で働く労働者、そして貧困や飢餓などは登場せず、物語は軽快に進行していきます。

 31.000粒のコーンの種をわずか18分間で植え付け完了させる農業機械。窒素肥料を無水アンモニアの散布し、これまでの4倍の収穫量が得られ、モンサントが開発した遺伝子組み換えコーン種子とラウンドアップ除草剤で、農業を初めてする大学生2人が失敗も無く収穫できる、工業生産農業の進歩に驚きます。

 2人の大学生が順調に収穫できたコーンの収支決算はマイナス19.92ドルの損失がでました。しかしここに政府から助成金と景気循環対策費がもらえる仕組みがあります。この仕組みがなければ「カスを育てている」と表現するアイオワの農民は誰もコーンなどやらないという発言がでます。

 牛にコーンを食べさせた原因でO‐157大腸菌が登場、牛肉には悪玉飽和脂肪が多量にでき、肉に見える脂肪のかたまりができます。

 余ったコーンを高果糖コーンシロップとして70㌫が飲み物の甘味料につかわれ、飲み物だからカロリーが高いなどと気付かない市民が肥満と糖尿病になっていきます。

 政府は消費者の健康などまったく考慮せず、国民を目隠しにして企業の利益を優先して、病気になれば医療と薬でさらに大企業が利益をあげていきます。


 自分たちの利益のみを極限にまで追求する、おかしな企業が作った食品を選択して口に入れるのは私たちの側です。飽和脂肪のかたまりの安すぎるハンバーガー、高果糖コーンシロップ入りの炭酸飲料、コーンのみで育てられて病気になった牛や豚や鶏の肉を拒否するのも、環境を破壊し、貧困や飢餓を作り出してまで生産する食品会社の品を不買にするのも、私たちの側にあるのです。私たちが拒否すれば、企業はようやくまともな食品を提供するように考えることでしょう。

 食欲の秋が到来しました。これを機会に、これまで紹介したレンタルDVDを借りて、私たちが口にする食品がどこでどのように作られ、どのような深刻な問題をまきおこして、ショップにきれいに並べられるのか是非知ってください。そして周りの人達に知らせてあげてください。「食」の問題は想像を超えるほど危機に瀕しているのです。

お知らせ 第2回 名古屋ビーガングルメ祭り
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