TNRリポートby西濃地域猫の会 (岐阜県)

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お米は日本人が手に入れたすばらしい宝物

 図書館で偶然にみつけた「毀(こわ)された日本の食を取り戻す 滝澤昭義 著 筑波書房 発行」という本を借り、くり返し熟読しました。わずか178ページの本ですが、大変豊富な内容で、このブログで全体を紹介することができないほどです。管理人が特に気になった主なものだけを数回に分けて、書いてみたいと思います。

 第1話は お米(ごはん)のすばらしさを書いてみます。
 この著書は、ごはんのすばらしさを主題にして書かれた本ではありません。日本伝統の、お米を主食にする食生活を官民あげて破壊し、洋食化(アメリカ化)に誘導していったいきさつと、その理由、そして日本の農業が危機的になっている状況を分かりやすく書き下ろした本です。

 読みすすむと、著者は、ごはんが大変お好きな方であることが分かります。読後、管理人もすっかりごはんのすばらしさを再認識し、ごはんがとても美味しく感じるようになってしまいました。1日1合(お茶碗2杯)であった米食をいっきに2合にして、副食を少し減らすことにしました。しかし、2合というのはさすがに私の胃には多すぎ、1.5合でいこうとおもいます。

 さて、本題に入ります。
 
 お米は日本人が手に入れたすばらしい宝物かもしれません。植物の生育には土、太陽光線、空気、適度な温度、そして水が必要です。日本の降水量は年間2000ミリと大変恵まれています。私たちの国の風土は以上の資源をすべて満たし、農業に関しては資源大国といえます。(土地が狭いという意見がありますが、現在使われていない農地が、農業地帯である東北六県に新潟、長野両県の農地面積を足した120万ヘクタールもの広さがあるのです)。アメリカ、カナダ、オーストラリア(年間降雨量がせいぜい四〇〇ミリ程度)など世界中に穀物などの農産物を輸出している国でも、水不足は深刻な問題で、インドでも中国でも、水不足が食料生産の最大のネックになっています。

 お米は、いろいろな植物の中で単位面積当たりのエネルギー供給力が、ズバ抜けて高く、たくさん穫ろうと思えば1ヘクタール当たり六~七トン収穫できます。6トン収穫したとして、その供給熱量は2100万キロカロリーにもなり、同じ面積からとれる小麦の2倍です。さらにお米は、同じ水田で何十年、何百年作り続けても連作障害が起きません。これに対して小麦は一年作ったら、翌年はその土地を休ませなければなりません。このことを計算に入れれば、単位面積当たりのエネルギー生産性の差は四倍、六倍と、さらに大きくなります。

 栄養価はどうでしょうか。
 お米に含まれる栄養素は、4分の3はでんぷんですが、たんぱく質を6~7パーセント含んでいる他、ミネラルやビタミンも含まれていおり「バランスのよい食べ物」です。必須アミノ酸は必ず食べものから摂取されなければなりませんが、米には、この必須アミノ酸すべてが含まれており、タンパク源としても、米は小麦粉よりすぐれています。さらに、大豆(味噌、豆腐、納豆、ゆば等)と組み合わせることにより、互いに少ないものが補填され、完全食品となります。前のブログで「ごはんパン」に納豆をのせたものが、世界最強のヘルシーパンとしたのは、この理由です。


 以上のように、私たちは世界一の恵まれた食文化圏に住んでいます。肉食が盛んな国々は、気候や水不足などの環境により、人が食料として利用できない植物を動物たちに食べさせ、肉や乳に変えて迂回生産し、生きていくしか他に方法がなかったのです。哺乳類は大きくなると、乳を欲しなくなりますが、肉食圏内の人達は乳糖耐性の身体を勝ち取りました。

 日本人は1960年代には一年に一人120キログラム以上のお米を食べていたのに、2004年には一人当たりの消費量が60キロを割り込み、お米を以前の半分しか食べなくなるという劇的な変化が起きました。四足動物の肉など食べなくても、豊富な植物性食料と近海の魚を食べて、健康な生活をしていかれる日本民族が、なぜアメリカのまねごとなどしなくてはならないのでしょう。

 世界人口の2%しかならないわずかな日本民族が、お金にものをいわせて、世界中から膨大な食物を輸入し、貧困に困っている国々をさらに困らせ、動物たちを苦しめ、環境破壊をしなければならないのでしょう。日本は、あるがままの自然で十分幸せな生活を享受できるのです。このブログの一つ前の記事に「私は日本人に生まれて本当によかった」と書いたのはこれがその理由です。

 なぜこのようなおかしな日本になったのでしょうか? それは自然にそうなったのではなく、そのようにさせられた誘導があったのです。日本の食生活を破壊する理由、さらにその奥にあるアメリカ、日本政府、財界が目論む計画はこの後、2話、3話に書いていきます。

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