TNRリポートby西濃地域猫の会 (岐阜県)

TNRとはTトラップ(捕獲)・Nニューター(不妊去勢手術)・Rリターン(元の場所に戻す)

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野良猫チャコ 私の胸の中で‥ 前章

(下)病床のチャコ
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(下)病床のチャコ
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(下)私の胸の中で‥
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 チャコは前にこのブログで「猫にまつわる不思議な話-涙を流す猫」に登場したオスの野良猫だ。この10月11日午前8時37分に天国に旅立った。享年8歳(推定)。腎不全だった。
 
 彼との付き合いは6年半にも及び、このブログに書き残しておきたい想い出がたくさんある。前編、後編に分けて少し書いてみたい。 
 私の家の庭に現れたのは2003年2月27日で、この時が1歳だったとして8歳近くで亡くなったのは、野良猫としては長い猫生だったと思う。6年以上の付き合いになるが、大変頭の良い猫で、人を100%信用してはおらず、彼に触れる時はある手順が必要だった。そうしなければ猫パンチがとんでくる。人に媚びようとはせず、まさに野良猫猫生を生きぬいた、たのもしい男だ。オスとしては小さめだったが、この地域のボスとして君臨していた。

 今年の9月初め、急に痩せてきたのに気が付いた。そして持病である口内炎が起き始めていた。口内炎にはいつもの特効薬を飲ませたが今回はいっこうに効かない。病院に連れて行くと腎不全と診断された。普通の口内炎ではなく、全身の病気からきているものと言われた。彼を家のケージの中に閉じ込め、腎不全用の療法食にきりかえた。これまで彼を室内飼いにしようと何度かチャレンジしたが断固拒んだその彼が、ケージ生活を快適そうにしていることに哀れを感じた。彼はすでに自分の衰えた肉体を察知している。一時は食欲がでてきてまた元のように元気を取り戻すかと思ったが、後半から食欲は日に日に落ち、痩せていくばかりだ。今年18歳で腎不全で亡くした我が愛猫の末期とそっくりだ。私は腎不全猫を5年間看病してきた経験があるのだ。   

 10月9日の夜から、水も飲みたくないという。いよいよお別れが来たと覚悟し、この夜からほとんど彼の傍に付き添った。10日に入ると、時々「キィー」とこれまで聞いたこともないような声で鳴き、立ち上がって寝相を変える。しかし、特別苦しそうな様子はない。翌日11日、午前8時36分、彼の「キィー」という甲高い鳴き声で、すぐ横で寝ていた私は眼をさました。すると彼はふらつきながら歩いて私の胸に転がり込んできた。そして、荒い息を7回ほどした。背中を私の胸に向け頭が不自然に傾いていたのでそっと抱き上げて布団に戻した。しかし静か過ぎる。私は呆然と彼の呼吸する胸の動きを注視した。呼吸をしていない! 彼が逝ったと気が付くのは5分もたった後だったのだ。
 
 人間を信用しない彼が、私の胸の中に自ら転がり込んで最期を迎えるとは! 彼と遊んでいる時も、警戒心を持ちつづけた彼が! 思い出すごとに私の目頭が熱くなる。私の他にもごはんをもらう家が数件あった。行動半径はとても広く、思わぬ場所で、彼が道路を横断して行くのを発見し驚いたものだ。道で会えば挨拶をしてくれたものだ。野良として8年近くを太くたくましく生きぬいた男だ。野良猫としては幸せな猫生だったろう。病に倒れてわずか1ヶ月間、水もゴハンも取らなくなって3日間。足早にこの世とさよならをし、それも私の胸の中で最期を望んだ彼。ほとんど苦しむ様子も無く、流れ星のように虹の橋へと旅立った彼。彼の思い出は永久に忘れることはない。虹の橋でまた会おうなと、何度もくり返した約束を彼はきっと守ってくれることだろう。

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コメント

はじめまして。
読んでいて涙がとまらなくなりました。

うちでは、4匹の猫を飼ってます。
そのうち3匹は野良猫だったのですが。
そして、もう一匹。
3年強、毎日ご飯をたべにくる猫がいます。
捕獲を試みては、失敗の繰り返し。
彼も心を開いてくれなくて。
その彼とちゃこくんが、重なったってみえてしまいました。
ちゃこくん。最期に看取ってもらえて
よかったです。
最期に寄り添ってくれたそのちゃこくんの
気持ちに涙涙です。
私もがんばりたいと思いました。
いいお話しありがとうございました。

  • 2009/10/25(日) 11:47:37 |
  • URL |
  • よしぽん #AroKq.8Q
  • [ 編集 ]

Re:よしぽん 様 コメントありがとうございました。

よしぽん 様 コメントありがとうございました。
 彼との付き合いを計算しましたら6年7ヶ月でした。もっともっと長い付き合いのような気がしていましたので意外でした。それほど私は彼のことが大好きでした。たくさんの想い出を私の心の中にしっかりと残していってくれた野良くんです。後編も後日アップしますので、是非お読みください。

管理人のみ閲覧できます

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  • 2009/10/26(月) 12:52:01 |
  • |
  • #
  • [ 編集 ]

茶トラ

ご苦労様でした。
動物って人の心がわかると思います。
この茶トラ猫、一生懸命世話をしてくれた人の気持ちがわかっていたんだと思います。
有難うと告げたかったのだと思います。
私からも、ありがとうございました。

Re: 茶トラ

福ちゃん 様 コメントありがとうございました。
 猫の多くは最期を1人きりで迎えようとしますので、飼い主さんは寂しい思いをするものですが、彼の思いもよらぬ行動には涙ぐみました。初めて彼が私の前に現れた時もまた、未だに映像が頭にしっかり残っているほど衝撃的でした。後編に書きますのでお読みください。

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