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TNRリポートby西濃地域猫の会 (岐阜県)

TNRとはTトラップ(捕獲)・Nニューター(不妊去勢手術)・Rリターン(元の場所に戻す)

熊に贈る柿を発送

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 ↑柿を無料で提供して下さった、柿栽培農家の皆様。左は当会のメンバー。
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 今年の猛暑は山に木の実や果物がまったくないという大凶作の年となりました。空腹に耐えかね人里に下りてくる熊が大量に射殺されています。そのほとんどは人命を守るという口実のもとに、内臓を高く売って金儲けをする人間が乱獲密猟しているからです。胆のうは80万円で売買されています。環境省も警察もいっさい取り締まりをしていません。今年の1月から9月末までに2120頭もの熊を射殺、本州にいる熊の17㌫にも及ぶ酷い状況です。
 
 人命を守るためには、熊が人里に下りてこないようにするのが本当でしょう。会では本日5日に柿栽培農家から商品にならない柿、150kgを無料でいただきました。そして熊森指定の場所に発送完了しました。本当にささやかな熊への贈り物ですが好物の柿を贈り、熊たちにエールをおくりたいと思います。さらに冬眠までまだ2ヶ月ほどありますので、第2第3の柿発送を行っていきます。

 熊への支援物資送付先は熊森さんにお尋ねください。
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熊が大量に射殺される闇のうわさ

 今年に入ってから9月末までに熊が2120頭射殺された。日本の本州には熊が多くみつもっても12000頭しかいない。わずか9ヶ月間で17㌫の熊が射殺され、ホロコーストといってもよい恐ろしい事態になってきた。ツキノワグマは世界中でも絶滅動物でありワシントン条約で商取引が禁止されているが日本では不思議に保護動物には入っていない。ニュースで報道されるのは人家の近くに出た、少女が襲われた、足をかまれたという射殺もしかたがない状況ばかりだ。しかし報道もされない残りの98㌫以上の熊射殺の実態は、闇の中の出来事として記録だけが残ることになる。異常ともいえる日本での射殺頭数の多さは本当に人命を守るためだけに殺されているのだろうか。

 日本には昔から熊の胃や胆のうから漢方薬を作るために殺され続けた歴史がある。現在も輸入品が大変高額で販売され、熊の胆汁は金よりも高い値で販売されているのがネット上で検索できる。前回書いたブログの、熊の射殺が続いた岐阜県内の町役場に取材にいったもう1つの理由は、この事実を確かめたかったからだ。
 
 職員に射殺後の熊の遺体をどうしたか尋ねた。初めは岐阜大学に連絡をしたがいらないと拒否され火葬にしたと言う。内臓を抜き取った事実はないかと聞くと、それはいっさいなくブルーシートに躯体をそっくりそのまま包んで火葬にしたと言う。   
 私はさらに岐阜県庁の地球環境課に問い合わせてみた。過去に射殺された熊の記録はすべて記載されていたが、遺体をどうしたかの記録は全く残っていない。ちなみに今回の事件で4名の県職員に質問したが全員熊の内臓が高額な値段で売れることを知っていなかった。

 古代から活躍するマタギは獲物が熊だった。毛皮をとること、熊肉を食べることはあまり重要視されていない。目的は熊の胆のうだ。彼らはこれをストーブの上に干し乾燥させたものをすぐには売らず貯蓄として蓄えた。生活に困った時、漢方薬を作る業者が高く買ってくれるのだ。漢方薬では最高級の薬だといわれる。熊の狩猟を続けることが生活の安定に結びついたのだ。

 闇のうわさがどこまで本当なのか私には知ることができない。しかし以上書いてきたように日本には昔から熊の肝を目当てに熊たちは殺され続けた歴史がある。熊のすべての射殺記録はもちろんのこと、遺体をどうしたか、内臓をぬいたなどの詳細までしっかり記録に残さなくてはいけないのではないか。人の命を守るためにという理由の影にこのようなうわさがささやかれるのでは、国民は熊射殺の異常な多さに納得などしないだろう。闇のうわさが事実無根であることを示してほしい。
 
 ニュースで熊の恐ろしさばかりが報道され、益々熊射殺が正当化されていく。闇で金儲けのために命を奪われる熊の悲惨な出来事は報道禁止になっているのか。闇でささやかれる射殺のうわさが、各地で多発する熊射殺のニュースを聞くたびに私の胸に重苦しくのしかかってくる。
 
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熊の射殺 2120頭! (本年1月から9月末まで)

 岐阜県西部にある町で10月21日にイノシシを捕獲する檻に熊がかり猟友会によって射殺された。この少し前にも1頭が射殺。さらに26日に小熊が檻に入っているのを捕獲された。射殺か放獣か個人の飼い主行きかでもめていたが、熊を飼う個人の施設に行くことが決まった。

 会のメンバーと私3名で、本日お昼に問題の役場にお話を聞きに行った。担当者はあいにく出張で他の職員さんが対応してくれた。
 私は初めにイノシシの檻に入っている熊を何故そのまま山に持っていって放獣しないのかと詰め寄った。岐阜県にはイノシシを捕まえる檻にはツキノワグマ(おそらく小熊)が逃げられるように穴を作る義務がある。または、イノシシの檻にかかった熊は原則逃がさなくてはいけない決まりがある。それをなぜあえて射殺しなければいけない状況だったのか問いを発した。住民は殺せという。さらに、放獣するには所有権のある個人の山に逃がすことになるので許可は得られないことの2つが理由だったと言う。(町で使われたイノシシの檻には小熊が抜け出せる穴が開いていないものであった。イノシシの捕獲ができるのは11月の中旬からであるが、特別に許可を得て設置してあったことを付け加えておきたい。)

 住民全員に意見を求めたわけでもないだろう。山の所有権は人間世界の決まりごとであり、動物たちの世界には通用しない。さらに言わせていただければ、もともとが動物たちの住処を人間が勝手に自分たちだけのもののように開発していったことが問題の発端ではないか。高速道路を網の目のようにつくって野山を分断し、動物たちの生活する場所を次々に取り上げ、いったん捕獲されれば何処にも住むことができないなどと真面目に考えるとは、思い上がりもはなはだしい。私たちは動物たちの住居に間借りさせていただいているのではないのか。

 山に食べ物がなければ熊が人里におりてくるのは当然だろう。下りてこないようにする対策などは何もしないで、空腹に耐えかねて人里に下りてきた熊を射殺することしか考えが無い岐阜県の行政。ボランティアさんが山にドングリや栗、柿を運んで熊が下りてこないよう大忙しをしている時に、行政の無関心さ、殺すことにしか考えの無い異常さに、猫保護活動している私たちにはいつも苛立つばかりだ。26日に捕獲された小熊さえも射殺の選択枝にはいっていたという、なんという恐ろしさ。将来人里に出てきて悪さをするのではと見越して殺処分を考えるとは人の行いではない。職員と話していて彼はうっかり21日に射殺した熊を「親熊」と言い、すぐに「成熊」と言い直した。小熊は親子で空腹をかかえ生きる糧を求めて下りてきたのだ。それが地獄へと一変したことが哀れでならない。動物愛護精神を啓蒙する相手は行政と言ってよいだろう。

メモ ツキノワグマの推定生息数は、本州全体で8000~12000頭程度。世界中で希少動物に指定され商取引はワシントン条約で禁止されています。先進国で日本のみがなんの保護政策もとられていません。日本では毎年2000頭以上が射殺されています。
 日本では昔から熊の胃から漢方薬をとるために殺され続ていた経緯があります。熊の胃は大変高額で売買され、これが日本での熊射殺頭数が膨大に多い理由ではないかとも言われています。
 トラは内臓が漢方薬を作る材料となり、100年前のわずか5㌫にまで減り、世界中に5000頭しか生きておらず、もはや絶滅寸前であることを付け加えておきます。 

 皆様にお願い
 本年は猛暑で山には木の実や果樹が何も無いという大凶作の年になりました。熊たちは空腹に耐えかね人里に多数下りてくる年になりそうです。県庁に役場に訴えなければ、熊の射殺はどこまでも続きます。山から熊が下りてこない工夫をいっさいやりもせず、熊を殺すことしか考えの無い行政へ、どうか皆様の声を電話やメールにして訴えてください。少数の者が叫んだところで何も変わらないのです。国民の多くの人たちの声がようやく行政の重い腰をあげさせます。
岐阜県県庁 058-272-1111 地球環境課
 私が話した地球環境課の職員はイノシシの檻に小熊がぬけられる穴を開けておく義務があることを知りませんでした。これでは取り締まりもできず、問題の町へ射殺を指示してしまうのは起こるべきことでしょう。このようなことが無くなるためにも皆様の多くの声が必要です。

ドングリや柿などの支援物資は「熊森」さんへお送りください。会でも集まり次第送付します。
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